書評: KAIZEN JOURNEY 市谷聡啓著

たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで

推薦されたので、読了した。
最初、「越境」という意味が、国境を超える、と思っていたのだが、そうではなくて、一歩踏み出す、という意味だ。
本書はソフトウェア開発における悩みやその解決のアプローチ方法を多数提示している。よって、環境や立場は異なるが、各登場人物の心境に共感できることが多く、読み物として楽しめる。俯瞰して読むことで、チーム開発においては、身勝手な行動は一切慎むべきだということが手に取るようにわかる。また、突き詰めると、エンジニアや当事者のスキルセット次第ということもよくわかる。スキルが足りないと、コミュニケーションミスが齟齬が起きやすいように感じた。