Viseme(ビズィーム)→口形状の対応表

**Viseme(ビズィーム)**とは、
発音される音(phoneme:フォニーム)に対応する “口の形” のセットのことです。
つまり、音素(あ・い・う・え・お、ba、fa など)をアニメで表現するための口形状の対応表です。

🔷 Viseme とは何か?
アニメーションや3Dキャラで**リップシンク(口パク)**を作るとき、
音声のすべての音素ごとに口形状を作るのは大変です。

そこで、多くの音をまとめて
👉 「この音はだいたいこういう口の形」
という分類をしたものが Viseme(視覚的音素) です。

🔷 具体例:Viseme の対応表(例)
英語圏で一般的な Viseme 例:

音(Phoneme) Viseme(口形状)例 説明
A, AA, AH A(あ型) 口を縦に開く
I, EE I(い型) 口を横に引く
U, OO U(う型) 唇を前に突き出す
F, V F 下唇を噛む
B, P, M Closed(閉じる) 唇を閉じる
S, Z, T, D S(す型) 歯を軽く見せる
O O(お型) 丸く開ける

VTuber や VRChat、Unity、Blender のリップシンクでよく使われます。

🔷 なぜ Viseme が必要なのか?
音声には数十〜100以上の音素がありますが、
見た目の口の形は10種類前後にまとめられるためです。

これにより:
✔ BlendShape の数が減る(制作が楽)
✔ 音声 → Viseme の変換が簡単
✔ リアルタイム処理が軽く、VTuber に向いている
✔ アニメーションが自然に見える

🔷 日本語の場合は?
日本語のリップシンクでは **5母音(あ・い・う・え・お)+閉じ口(ん・ま行)**が基本です。
例:

日本語音素 Viseme(口形状)
あ行 A
い行 I
う行 U
え行 E
お行 O
ま・ぱ・ば 口を閉じる(Close)
🔷 まとめ

Viseme = フォニーム(音素)を視覚的な“口形状”にまとめたもの
リップシンクで

「どの音に対してどの口形状を使うか」
を定義したのが Viseme 対応表 です。