プログラミング言語を作るには、ルールに合致した機械的な文字列だけを扱う割り切ったプログラムを作ること
インタプリタとコンパイラの共通処理として、字句解析と構文解析がある
※インタプリタは1行ずつ変換すると同時に、その都度命令を処理実行する
※コンパイラは全ての命令をまとめて一括で変換して、一気に処理実行する
### 字句解析(lexical analysis)とは
単語を意味のあるトークンに区切る
num=13-5*2; print(num);
こちらをtoken配列に入れる文字列処理する
tokens = [ "num", "=", "13", "-", "5", "*", "2", ";", "print", "(", "num", "num", ";" ];
文字列を分割するsplit機能や正規表現は最近の言語では備わっている
C言語の場合は、一文字ずつアルファベットか数字か記号かをチェックしていく
字句解析は、簡単な文字列分割機能だけで十分
### 構文解析(parsing)
処理を途中で止める手段が必要だが、例えば引き算を解析する関数を呼ぶ
tree構造のデータにすると分かりやすくなる。抽象構文木(AST: abstract syntax tree)
tree構造にすると、leftとrightに分けて、=, *, -, () などはopと呼ぶのが面白い。bitcoinのOPやハッシュ値のparseとプログラミング言語のparsingにかなり共通点があることがわかる。
{ left: { left: 'num', op: '=', right: { left: '13', op:'-', right: { left: '5', op: '*', right: '2' } } }, op: ';' right: { left: 'print', op: '()', right: 'num' } }
parsingとは、token配列をASTに変換する
### インタプリタ
字句解析、構文解析の後、ASTをそのまま実行する
### コンパイラ
字句解析、構文解析の後、ASTを元に、アセンブラを出力する
アセンブラのテキストファイルはasコマンドでバイナリに変換する
その後、リンカと呼ばれるldコマンドで、複数のオブジェクトファイルを連結して1つの実行ファイルにする
実行ファイルを実行すると、execシステムコールが呼ばれ、OSはバイナリ中で指定されたローダーと呼ばれる外部プログラムを起動する。
ローダーは実行ファイルや動的ライブラリなどをメモリ上に配置して、指定されたエントリポイントからCPUに制御を渡す