3Dアバターの構成要素

3Dアバター制作の基本要素である
メッシュ・テクスチャ・リグ・BlendShape を、
初心者向けだけど専門的に正しくわかりやすくまとめます。

🎨 ① メッシュ(Mesh)= 形・立体の表面のこと
メッシュ=3Dの形そのものです。
点(Vertex)
線(Edge)
面(Face)
これがたくさん集まって、
人間の顔・体・服の立体モデルが作られます。

例:顔の輪郭、鼻、目、唇、髪のボリュームなど。

👀 ポイント
VRMでもBlenderでも「見えている形」は全部メッシュ。

🎨 ② テクスチャ(Texture)= 色・模様の画像のこと
メッシュは“形”だけなので、まだ色がありません。
そこで使うのがテクスチャ。
モデルに貼り付けられた「画像(2D)」のことです。

肌の色
目の模様
服の柄
影の塗り(アニメ調)
シワや質感
すべて テクスチャ画像(PNG/JPEG) で表現されます。

📌 よくある例
VRMの「テクスチャ」というフォルダ内に
face.png
body.png
hair.png
などが入っています。

🦴 ③ リグ(Rig)= 操作するための“骨”の仕組み
メッシュを動かすために内部に入れるのが 骨(ボーン / Armature)。
首を曲げる
口を動かす
手を振る
体を回す

こういった動きは リグ(骨)をメッシュに紐づけることで実現します。

📌 VRM では「Humanoid(人型)の規格」が決まっているため、
UnityやThree.jsが自動で動かしやすいようになっています。

😀 ④ BlendShape(ブレンドシェイプ)= 形の変形(表情・口の動き)
メッシュを「別の形に変形させる仕組み」です。
例えば:
BlendShape名 変形の意味
A 口を「あ」の形に開く
I 「い」の形
O 「お」の形
Smile 口角を上げる
Blink まばたき
Angry 怒り表情

複数のBlendShapeを“混ぜる(Blend)”ことで表情が作れる → これが名前の由来。

📌 リップシンクでは
Viseme(発音記号) → BlendShape(口の形)
へ変換して口の動きを作ります。

⭐ 4つの違いを1行でまとめる
名称 一言で言うと
メッシュ 立体の形
テクスチャ その形に貼る色・模様(画像)
リグ(骨) 動かすための骨組み
BlendShape 表情や口の形の変形

全部セットで、
「しゃべって動く3Dアバター」 が成立します。