書評: カリスマ上下(オラクル ラリーエリソン)

オラクルの本を勧められて、ラリーエリソンのカリスマ上下巻を読了。上巻282ページ、下巻582ページ。
分量が多かったので、気分転換に甲府に行って、その車中で読んだ。

リレーショナルデータベースをIBMからぱくって、RDBの創成期から強力な営業力で推進した経緯が記載されている。
特筆すべきは、oracleを作る前に、幾つかの会社でプログラマーとして働いていたことだ。
本書ではセールスやエリソンのプライベートに関する記述が多いが、彼はプログラマーである。
だから、経営においても、エンジニアを大事にしていることが随所にわかる。
また、優秀な人材を採用し続けた、という点では、Googleに似ている。
彼が作った会社の最初の顧客がCIAというのは驚きである。スケールが違う。
また、アプリケーションの下請けではなく、パッケージソフトの販売という点でもプログラマーっぽい視点だ。
それがRDBだからこんなにシェアを取れたのだろう。
これから伸びそうなところに集中投資、というのは真似したい。