書評:ザッポス伝説

ザッポス伝説を勧められたので、電車の中で読み、昨日読了した。

ザッポスは、靴のスタートアップでCEOは台湾の日系アメリカ人と勘違いしていたが、実はハーバードの台湾系のアメリカ人のようだ。

この本、ページ数が400くらいあり、ボリュームが結構あるのだが、中身は面白かった。経営者の本の中では最も面白いと言っても過言ではないほど。
印象に残ったところは P65.
> どうやって顧客から注文を取るのか、私たちには作戦がありました。まず、ウェブサイトを無料で制作すると地元の商工会議所にアプローチします。次に、(一銭ももらっていないとは言わずに)商工会議所が顧客だと地元企業に話し、できるだけたくさんの地元企業と契約を結べば、お金はすぐにも転がり込んでくるという考えでした。

P.67
>モールと契約できれば、モール内にある各店舗に営業をかけて、モールが契約したのだから各店も右に倣うべし、と説得しやすくなるからです。

頭いいですね。成功している人の話を聞いた方が圧倒的に効率がいいと思いました。

P.111
>ザッポスの社員となった翌日、私はラスベガスで開催されたWSA(ワールドシューアソシエーション)主催の靴の展示会に行きました。
展示会なら飛び込みする必要がない

P.116、117、118
-着くテーブルを選ぶのは、自分で決められる最も重要なこと
-着いたテーブルで勝ち目がないとわかったら、テーブルを替わっても構わない
-強い手なら弱く見せ、弱い手なら強く見せる
-リスクが最小ではなく、期待値が大きいものを選ぶ
-長い目でみるゲームであることを忘れない。重要なのは最終結果である。

-ゲームの仕方を理解しないでゲームをしないこと
-スタミナと集中力が最もあるプレーヤーがたいてい勝つ
-希望を抱くな
-アドバイスを恐れない事

P.155
-謙虚であれ

P.168
カスタマー・サービスをザッポスの中心にとらえました

P.176
在庫の獲得

P.350
講演活動をしなければ決して起こらなかったでしょう

非常にクレバーですね。
>強い手なら弱く見せ、弱い手なら強く見せる
これは最近のテーマでもあります。「女で馬鹿っぽいのはただの馬鹿ではない」とよく言いますが、これは心理を突いてますね。

そして、本を読んで最も驚いたのは、訳者が「本荘修二」さんだったこと。ああああああああああああああああ
そういうことか。すげーびっくりした。
スタートアップコミュニティで本荘さんを知らない人はいないでしょう。

といことで、ザッポスというサイトがなかったので、生まれて初めてアマゾンでスニーカーを注文してみました。