httpd start/restart と httpd gracefulの違い

httpd restart/gracefulはapacheのプロセス停止・再開を行うが、方法が異なる。

httpd restart
restartの場合は、以下のように、完全にhttpdプロセスを一旦停止してから再起動しています。

[vagrant@localhost ~]$ sudo service httpd restart
httpd を停止中: [ OK ]
httpd を起動中: [ OK ]

httpd graceful
httpdの通信が終わるのを待って、順次新しい設定を反映したhttpdを起動させる方法。
[vagrant@localhost ~]$ sudo service httpd graceful

サービスの停止ができない場合は「graceful」の使用をおすすめ。

apache公式ドキュメントを見てみましょう。
https://httpd.apache.org/docs/2.4/stopping.html
Apache HTTP Serverの再起動には、実行されている httpd プロセスにシグナルを送る必要がある。

公式ドキュメントのrestart
restart シグナルを親プロセスに送ると、 TERM と同様に子プロセスを kill しますが、 親プロセスは終了しません。 設定ファイルを再読込して、ログファイル全てを開き直します。 その後、新しい子プロセスを起動して応答を続けます。

公式ドキュメントgraceful
graceful シグナルを受け取ると、子プロセスに現在のリクエストの処理の後に終了する (あるいは何もしていなければすぐに終了する) ように助言します。 親プロセスは設定ファイルを再読込して、ログファイルを開き直します。 子プロセスが徐々になくなるに従って、 新しい世代の設定による子プロセスに置き換えていきます。 そして、これらが新たなリクエストに即座に応答し始めます。

公式には、どんな時にどのコマンドを推奨などは書かれていませんが、サービス運用者およびコンピュータサイエンスとしての考え方は、急にkillするのではなく、緩やかに停止した方が良さそうに見えます。