板倉聖宣訳:磁石(および電気)論

ウィリアム・ギルバート原著(コルチェスター出身、ロンドンの医師):doctrina nostra & scientia magnetica

– アリストテレス、テオフラストス、プトレマイオス、ヒッポクラテス、ガレノスには敬意を払うべき
– 書物からの推論を採用せずに、実験をするべきである

### 磁石
magnes lapis(マグネスの石)が鉄の鉱脈の中に発見された
鉄の力強い吸引力が研究された
磁気の南北に向く運動が発見されていた
パラケルススは「天界には磁石の能力を付与された星がある」と断言していた
ナポリ王国の船乗りたちは方位針を使っていた
位置の変化による磁気偏角の違いなどから、特殊の星による影響とする考えを否定した
磁石はその性質の顕著な極[polos]を有する
磁石にも二つの極を持っており、極に近いほど強い力を得る
回転針によって磁極を確認した
磁石は自然な位置関係にあるときは引っ張るが、逆の位置関係にあるときは退ける
N極とS極は互いに誘う
ギリシア人は琥珀のことをエレクトロンと呼んでいた

実験が大事というのはプログラミングにも通じるところがあるように思います。