エンジニアがベンチャーキャピタルと面談(資金調達)する時のコツ

エンジニアであれば、プロダクトを開発してベンチャーキャピタルに資金調達を依頼する機会が何度かあるであろう。
今日私はVCと面談した。その経験を元に、大事なことと感じた内容を整理したい。

■1.事業の拡大
これが全てだと断言して良い。ベンチャーキャピタルが興味を持っているのは「どうやって事業を拡大するか」の一点に尽きる。もちろんIPOを見据えての事だが、Buyoutでも数十億以上で売れないと意味がないらしい。
つまり、スケールしなければ、全く興味がなく、「equityで調達する意味ない」と言われる。
よって、どうやって事業を拡大するかを説得できるように準備して面談に望む事。

■2.課題・悩み事
どういうことに悩んでいるか、面談で言ってみると良い。それに対して、ベンチャーキャピタリストの見解を答えてくれる。

■3.技術的なアドバンテッジについて
VCはコンサルに近い。相手によるかと思うが、どういう技術を使っているかなどは、聞かれたら答える程度で良い。
企画や営業と話す時のように、噛み砕いで話す姿勢を見せた方が良いように思った。
それよりもビジネスとして競合よりもどう優れているかを説明しなければいけない。

■4.質問の準備
10個くらい質問を準備して面談に臨んだが、全く意味がなかった。
就活の面談ではないので、「相手に興味を示す」というのは全然求められていないようだった。
(投資で重視されていること、サポート体制、何故VCをやっているのかなど色々聞こうと思っていたが、それはナンセンスな質問だと悟った)

■5.実績のアピールが重要
サービスに関する実績をアピールすることが大事。
「どういう実績があるからこのサービスを作っている」ということを上手く説明するのが大事だ。
VCは、何故そのサービスをやっているかについては興味を持っている。

ということで、私は面談は撃沈したのだが、参考にして欲しい。
ベンチャーキャピタルの面談では、開発プロジェクトの面談などと違って、ゼロから1まで全て開発したとか、どの機能の開発に工夫しているなんてことは一切聞かれない。

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追加情報1
■6. ストーリーが大事
営業戦略、売上をどう立てていくか

■7. 売上10億立てないと駄目
上場基準として10億円ないと上場できない

■8. バリエーション
リード投資もしくは事業会社にバリエーションを作ってもらう

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追加情報2
■9. 組織体制
強いエンジニア、営業スタッフを揃えているか重視している

■10. ユーザヒヤリング
ニーズをきちんと聞くこと
ヒヤリングの仕組み作りを検討する

■11. 組織的な強みを作ること
競合にはない強みを持つこと

■12. 事業計画の立て方
事業計画の作成能力は大事
初年度などは赤字の方が見栄えが良い
売上が取れないことが最も多く致命的な問題

■13. リプレイス
システムのリプレイスの売り方を考える